ここでは、Illustratorの基本操作としてオブジェクトを回転させる方法について説明をします。また説明に用いるソフトのバージョンは「Illustrator 24.0」です。
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オブジェクトを回転する前に
オブジェクトを回転させるには、「選択ツール」「自由変形ツール」「回転ツール」のいずれかを使用します。
「選択ツール」を使う場合はオブジェクトのハンドルにポインターを近づけ、「自由変形ツール」を使う場合はオブジェクトの外側にポインターを移動することで、ポインターが回転アイコンに変化します。その状態で円を描くようにドラッグアンドドロップすることで、オブジェクトが回転します。
また「回転ツール」では、同じくドラッグアンドドロップで回転させることもできますが、オブジェクトの中心以外に回転軸を指定してオブジェクトを回転させることができる点で「選択ツール」及び「自由変形ツール」とは異なります。以下、回転ツールを使う場合の方法について紹介します。
回転ツール
回転ツールは、オブジェクトを回転させるツールです。また回転ツールを使用する上での操作には、次の3つがあります。
その場で回転させる
「選択ツール」や「自由変形ツール」と同じように、オブジェクトを選択した状態で円を描くようにドラッグアンドドロップして、オブジェクトを回転させます。
回転軸を指定して回転させる
ドキュメントウィンドウ内の任意の位置で一度クリックすると、オブジェクトの回転軸を指定できます。この状態で円を描くようにドラッグアンドドロップすると、回転軸をもとにオブジェクトが回転します。
コピーして回転させる
オブジェクトをコピーしながら回転させるには、「Alt/Option」キーを押しながら円を描くようにドラッグアンドドロップします。またこれは、上の2項目どちらの場合でも適用することができます。
回転角度を指定する
「回転ツール」をダブルクリックまたは回転軸を「Alt/Option」キーを押しながらクリックすると、回転角度を入力できる「回転」ウィンドウが表示されます。このウィンドウで回転角度を指定することで、正確な角度また均等にオブジェクトをコピーしながら回転させることができます。
まずは、回転させるオブジェクトと円形のオブジェクトを作成し、円形オブジェクトの中心を軸に、回転させるオブジェクトを円形オブジェクトのパス上に配置しておきましょう。
回転角度が基準の場合
「回転ツール」を選択し、円形オブジェクトの中心をクリックして回転軸を指定し、その回転軸を「Alt/Option」キーを押しながらクリックします。すると「回転」ウィンドウが表示されます。
「角度」欄に任意の値を入力して、「コピー」または「OK」をクリックします。「OK」を選択すると回転軸をもとにオブジェクトが回転し、「コピー」を選択するとオブジェクトはコピーされながら回転します。
オブジェクトの数が基準の場合
角度の値を入力するとき、予め角度が決まっているような場合であれば問題ありませんが、例えばオブジェクトを13個並べたいとしたらどうでしょうか。360度÷13で『27.69230769…』と、角度を計算しなければならないのかと面倒に思うかもしれません。そのような場合は、以降の説明を参考にしてください。
「角度」欄に『360/並べたい数』(ここでは13)を入力して「コピー」を選択すると、オブジェクトがコピーされながら回転します。あとは、「変形の繰り返し」を11回繰り返すだけです。ショートカットキーの「Ctrl/⌘ + D」を使いましょう。
回転用の円形オブジェクトは、必要なければ削除しましょう。
ショートカットキー
Windows | Mac | |
---|---|---|
選択ツール | V | V |
自動変形ツール | E | E |
回転ツール | R | R |
変形の繰り返し | Ctrl + D | ⌘ + D |